着物被害者を減らす会♪ ^0^/

正絹着物をクリーニングするナゾの異端店主がストレートに提言発信。「着物丸洗うのんはサービス業やぞ!」

プロが教える3 《汗をたくさんかいた着物を安く処理するには》

プロが教える3《汗をたくさんかいた着物を安く処理するには》

※当記事のページに表示されているお店の広告は筆者とは全く関係ありません 。

  前回> プロが教える

《着物お手入れを安くする方法とそのタイミング》

当ブログへのご来訪、ありがとうございます。

謎の着物クリーニング屋です。(^。^

 

前回に引き続き、昨年末のシリーズ《教えていいのか?着物丸洗いクリーニング店の選び方》の完結を見るコトなく、新シリーズの第二弾となっとります。

(^^;


着物初心者の方や、普段の生活で着物と無関係の方って、「汗かいたらどないすんのん?」が疑問やったりする。

結構着物好きの方でも着物業界人の営業トークにダマさ・・・あ、いや・・・え、ぇ影響されて、ホンマはムダ丸出しのお手入れと料金支払ってる可能性、いっひっひっ・・・ありますんやでぇ~。(笑) 

 

最近は色々時間がのうて何年か前に比べてネットサーヒンできんねんけど、その時いろいろ見まわった印象をまとめるとね、こんな感じ。

 

百貨店の、着物のコト何でも知ってる販売員さんに相談して・・・

お手入れも大事な着物は他で買ったモノも含めていつもの百貨店の○○さんに相談して・・・

いつもの担当さんがいる百貨店を通して京都のどこかのお店へ・・・

 

(-ム-) はて?

百貨店の販売員さんが着物のお手入れのイロハを知ってる・・・

むむむっ!

それ、ホンマか?

※全ての百貨店の着物売り場の担当の方を疑ってるのではないんです。ただ、販売には販売に必要な知識、お手入れにはお手入れに必要な知識ってのがあるような・・・気がする筆者はひねくれモン?

 

・・・じゃないとさぁ、例えば老舗の着物お手入れ専門店のホームページで謳ってる、

「熟練の経験を積んだベテランの技術者がなんちゃらかんちゃら」

「他店の技術とは次元が違います」

って表現がおかしいコトになるっしょ?

だって・・・お手入れ技術者やない、単なる着物の販売員さんがその高度な技術を理解してるって・・・。

実際に現場で着物をキレイにする作業をしてない人に理屈で簡単に理解できるような作業、素人でもできるって話になるやんか。

 

この件、この後またふくらみすぎたんで、別の記事としてあらためて書きます。(^^; ←制御が効かん、自制心のない典型男

 

さて、というように、日々着物の販売してたり着物作ったりお直ししたりする和裁士さんなどでも、こと着物のお手入れに関しては実はあんまり知識がないというコトを説明しました。

 

これはムズカシク考えんと「お手入れする関係者でないとお手入れのコトはあんまり知らんねや」と信じましょう。クサっても一応業界人が親切に言うてあげてますねや。

信じたら・・・着物被害者になる可能性が減りまっせ。(^^ マジ

 

で、汗をかいた着物はどないするのん?(前フリがいつも長い)

 

これ読んでる皆さんの地域はバラバラやろけど、普通の悉皆屋さんやったら「汗抜き」っていう作業名で「汗をよくかき、よく汗を吸う部位」を水を使って処理してくれますで。

 

ちょい注意が必要なんは、丸洗いに追加する形でしか注文できんお店がそこそこあるって点。

つまりそういうお店を利用すっと安うできんと、なってしまいます。

 

うるさいけど、やっぱ電話での問い合わせは外せまへん。忘れなや。

 

一口に「汗抜き」って言うても、ざっくり2種類の手法があります。「水だけで処理する」のと「洗剤を使用して水で処理する」って。

 

筆者のお店は前者タイプ。なんで?という質問がとんできそう。

筆者の考え方は「洗剤を使用した水処理は"しみ抜き"扱い」なので、何ヶ所も"しみ抜き"をしたら費用がとってもかさみます。汗を吸って日にちが経過していない汚れだけなら「水だけで十分」ってトコからきてます。

 

「あとあと黄ばみやらなんやらの対策でなんちゃらかんちゃら」

という声も聞こえるけど、水で洗おうがドライクリーニングしようが洗剤を使用しようが、黄ばむのを阻止するコトは結局でけへんからね。技術的に。

 

やっぱ異端の人なんやな~って思ったみなさん、はい、筆者は異端児ですぅ。事実と知ってるコトは何でも発表してしまうのですな。(朝令暮改タイプやから、事実が違ってたりした事に気づいたらすぐ改心するねんけどね)

 

黄ばみは経年劣化っちゅう、どうしようもない化学変化。空気に触れて鉄がサビるのと同んなじようなもんやから、どうしようもありませぬ。

 

しかも筆者の店は「事後処理」、つまり何かコトが起きて(汚れが出た!食べ物をこぼした!)から早めに処理するのが最も効率的で安くキレイにする方法やと信じて、その考え方で料金とか作業を構成してる。

 

そうやのうて真逆の「事前処理」とか「事前・事後処理」をススメるお店もあるけど、それはそれでいいかなって思てます。黄ばみが出始めるのは着用後、やっぱ数年単位で時間がかかるから、数年前にした処理が適切やったかどうかなんかわかりませんやろ?

 

筆者はお手入れ後、数年後に出た黄ばみには責任はもたれへんと思ってるし。

読んでる皆さん、「3年前にお手入れしたのにもともとなかったはずの黄ばみがデキた!どうしてくれますのんっ!?」・・・。

これは反則ですで。

 

もともとなかった汚れ

→お手入れ時に技術者が見えへんかった汚れ

→→汚れがあると思ってないから処置してない

 

普通の作業ではこうなるからね。黄ばみの原因、手のひらで触った部分やったりするし。(タンパク質が付着してなんちゃらかんちゃら)

 

重要なコト言うね。

水だけでも洗剤使っても、汚れの成分の50%くらいは生地に残ります。

完全に除去できる技術・洗剤・手法は2014年現在開発されてまへん。

 

せやから、あんまり「水だけ」やらなんやらにこだわる必要ってないように思いまする。

そら後々のトラブルの可能性だけ論じたら、洗剤使う方が良さ気やけど費用を安くっていうんがこの記事のテーマやからテーマから外れてまうし。

 

汗汚れは後々ニオイとかも出るけど・・・

う~ん、それ考えてもやっぱりどっちでもええような気が・・・。

さあ皆さん、自己責任のお時間です!考えて決断しましょう!

 

お金のある方は百貨店経由でお手入れするんがいっちゃん安全で安心ですで。これ、ホンママジです。(以前このブログで紹介した日本の誇るクリーニング店の3店はもちろん最強やとは思うけどね)

 

話を元に。

一般的なお店が「水だけ」なんか「洗剤も使う」のかどっちが多いんか知らんねんけど、作業工程から人件費を割り出したら、「水だけ」処理の方が料金は安くなるはずやとは思います。もち、電話で確認してね♪

 

丸洗いに追加する形しか汗抜きはできません、ってお店でもね、気に入った感じやったら念の為に聞いてみるコトをオススメします。

「汗抜きだけではやっぱり注文できませんか?」って。

問い合わせたお店に「断ったら注文が入らんなぁ」って後ろ髪引かすような感じで話しませう。

もしかしたら「今回だけなんとかしてみましょう」ってなるかも!

ほんで実際に利用してエエ感じやったら儲けモンですで。

 

あとはね、「先週の暑かった日にたっぷり汗かいて汗吸った着物」やねんけど2週間後にまた着用すっから、ってな場合。

「むっちゃ汗クサかった」らやっぱお店に汗抜き出すコトをススメます。 ただあんまオススメはしてないけど、お手入れ出してたら着用する日に間に合わん!って時もあるやろからね。

 

一応自己責任ってコトでやりかた書いとくね。

普通の皆さんが自宅とかでできるニオイ飛ばしに有効なんは4つ。

 

(1) 水と中性洗剤・専用洗剤で手洗いする。

(2) 光触媒スプレーで光に当てニオイの原因を分解する

(3) スチームとタオルを使って臭いの原因をタオルに吸い込む

(4) 陰干し状態で3~4方から扇風機の風を当てる

 

安全性は(1) が最も低くて(4) に行くに従って高くなる、効果は(1) が最も高くて同じ順に低くなっていく。

 

で、お家でできるのは(4) と、「どうしてもお金をかけるんはイヤ」って場合に限って(3) かなぁ。

(3) は生地に熱を加えるから、汚れがある場合はガシッと生地に食い込ますコトになるのね。せやから例のような2週間後に着用した後は、さっさと汗抜きに出すコトがゼッタイ条件になるねー。

 

(2) の光触媒スプレーは効果が結構感じられるんやけど、着物を彩ってる染料に影響があったりするから、着物の下に着る白の長じゅばんとかやとオススメできるかも。万が一色抜けてしもても誰にも見せへんねんからね。

 

着付けの先生とかも特に長じゅばんはいろんなトラブルがある状態で着付けしてる日常があるから、色がところどころおかしくなってても「ニオイがクサイ」ものよか印象は悪ないと思います。(筆者は業界人やけど、自分で着物着る習慣ないからその辺は聞きかじったコトを書いてるんやけどね。・・・せやからウソ書いてるかも?)

 

へへー。

今ね、「そんなんゼッタイ書いたらあかん!」」ってコト数十行書いて、コーヒーブレークしてから読みなおして・・・

ゴソッっと消しましてん。

「なんやこれ?(筆者の店の)宣伝になっとるやんけっ!?」

という理由で。(^^;

 

そんなつもりやなかってんけど、ほら、筆者って文章構成をやって下書きやってって書き方やのうて、直情径行型?みたいに思いついたコトを書き連ねてるから、いつの間にやら知ってる人が読んだら完全に宣伝やんけっ!って内容になってた。 お~コワッ

あくまでも素性は隠し通す漢であった・・・。(イミフ?)

 

さあ結論ね。(はじめに書かんかいっ!→(^^; )

汗をたくさんかいた着物を安く処理するには、

(1) 陰干しで四方八方から扇風機の風を当てる

(2) 「汗抜き」だけで注文できるお店に注文する

以上でございます。

 

おぉっ!今回もなんとか1つの記事内で結論がまとまったぁ!

パチパチパチパチ!

 

というコトで、次回は気分よく今回の冒頭に触れた

「百貨店の販売員さんとかのお手入れに関する知識とか、悉皆屋さんのセールストークってホンマなん?(仮)」

をお送りする予定です。

(毎回言いますが「約束」と違いますで、「できたら」の話ね)

 

(-ヘ- 最近持病が悪い方向に出てきとりまして・・・

貴重なお時間にも関わらず最後まで目を通していただき本当にありがとうございます。

筆者 m(__)m

 

あとがき昔の人はよく一日一善と言いました。
マジメ 気質の日本の皆さんの特性をよく表している言葉ですね。皆さんは一日一善していますか?

今日の善行がまだの方、このブログを読んでいただきありがとうございます。 筆者を喜ばせくれました!(^o^)/
人を喜ばせる事以上に善い行いがあるでしょうか? 

これで本日は一善達成です。また明日がんばりましょう。

 

※このブログのページの下部・上部・サイドに表示されているお店の広告は筆者の店とはまったく関係ありません。お店選びは充分に検討し、ご自身の判断でお決め下さい。


<前回記事

教えていいのか?着物丸洗いクリーニング店の選び方-その

教えていいのか?着物丸洗いクリーニング店の選び方-その

教えていいのか?着物丸洗いクリーニング店の選び方-その

教えていいのか?着物丸洗いクリーニング店の選び方-その

教えていいのか?着物丸洗いクリーニング店の選び方-その5

※いつ完結するか?→(^^; こ、コンカイモスルー・・・

プロが感じる 1

《お客さんとお店のミスマッチが着物被害者を増やす》

次回記事>

プロが疑問を感じるコト1

《着物販売員&悉皆屋の着物お手入れトークの真実・・・ねぇ》

※タイトルは変わる可能性大(笑)