着物被害者を減らす会♪ ^0^/

正絹着物をクリーニングするナゾの異端店主がストレートに提言発信。「着物丸洗うのんはサービス業やぞ!」

着物丸洗い業界って医療機関と似ている部分があるのに気づいた

着物業界と医療業界の共通点

※当記事のページに表示されているお店の広告は筆者とは全く関係ありません 。

 前回>着物好きの皆さんのご意見は? はて?

 

当ブログへのご来訪、ありがとうございます。

謎の着物クリーニング屋です。(笑) 今回もちょっと中休みです。

12月に入り、「年始に着るねん!」とか「大みそかに住吉大社に着ていくねん」とかの理由でなにかと納期に追われている筆者デス。

 

(;;) シ、シヌ・・・


医療業界で起こっている事は着物業界でも起きている!

先日朝方にようやく仕事が終わって、ちょっと息抜きの気持ちで知人に借りていたDVDを見た時の話をいたします、今回は。

 

「名医ならこう診断する セカンドオピニオンSP」という番組で。

 その番組の中で目を引く話がありましてん。

 

筋筋膜性疼痛(きん-きんまくせい-とうつう)というあまり聞きなれない病名の患者さんのお話。

 

「一日中座りっぱなしの職業らしく、それが原因でお尻の痛みが激しく、仕事以外ではできるだけ座りたくない」と1年ほど悩まされた男の人がモヤ~ンとした顔で出演。

 

最終的に病名を診断し治療法を指示してくれた病院に出会うまでに、なんと4つの病院に「なんとかしてほしい」という気持ちで行ったにも関わらず、それら4病院では病名すらわかれへんかったっちゅう事実がありのままに流れてて。

 

痛みに耐えかね、祈るような気持ちで、わらをもすがる気持ちで探し当てた病院の医師4人に「原因はわかりません。」と言われ続けた日々

 

すごくショックでつらかったに違いありません。

「オレやったら死んでるな、間違いなく」

とそれこそお尻の穴がキュ~~ッってなるような感じになりながらぜいぜい観てましてん。

 

病気も微に入り細に入り年々細分化され、その情報量についていかれへん病院・医師が実際に存在するんやねー。町のお医者さんやったらまだわかるけど、大手の病院とか専門医でも勉強が追いついてないて・・・。

 

「お医者さんがそれでええんか!」 

ってすんごい腹立たしい気持ちになって・・・テレビ観ながら暴れる自分は「ワシも歳やねんなぁ」って実感しまくりで。

 

で・・・。

 

「着物丸洗い・お手入れ業界にもよう似た状況やなー」

って、その患者さんが4つの病院のカードを机に並べたシーンを見てすぐにそう感じましてね。

 

もちろん筆者は日本全国の着物丸洗い店全ての内情を知っている訳ではございませんが。

 

「ほとんどの着物の手入れをする店がそのテレビ番組の

 病名すら診断できへんかった

 4つの病院みたいに技術が低いの?

 

と質問されれば、はっきりと本音で

「そらわかれへん」と断言できるくらい業界全体の事は知らんのです。付き合いないし、本当に知りませんん。

 

心情的には丸洗い専門店のクリーニング(ドライクリーニング)で

8千円以上の料金を掲げてるお店ではそんな事あってたまるか!

とは思ってるけど・・・。

 

以前このブログでとりあげた3店は、まず間違いなく

そんな悪習とは無縁です。

っちゅうか、そんな考えを一瞬でも持ったことのないお店やと思う。

※詳しくはこのブログを読み返してね。いっひっひっ

 

ただ複数の着物の丸洗い店や職人さん営業さんとかで、これまで知り得た情報というか実感は持っててね、やっぱり業界内の中の人やし。

 

着物お手入れ業界のある種「なんたるか」は心得ているつもり。


着物業界の悪習 「ムリしぃなぁ」(ムリするな)

「着物丸洗い業界のなんたるか」とは

 「ムリはしない

事が大前提であり、当然「ムリをする事」はタブー

 

それを無視して勝手に無理して失敗でもしようもんなら、たとえ何百万でも

「誰が弁償するねんっ!」

って怒号が飛んでくる世界。

 

ここでいう

「着物丸洗い業界のムリしいな」(しいな=するな)

とは、要約すると以下の様なもんですねん。

 

「石橋はたたかへん。

 石橋をたたいて渡ろうとして

 弁償に繋がるミスを起こすのはアホのする事。」

 

正絹着物への黄ばみ処理で漂白作業をするのは断れ

 色ハゲが起きてトラブる元や。」

 

正絹着物の汚れ落としは

 ある程度で我慢してもらわんとやれん

 しゃあからお客さんには必ず適度に

 丸洗いに出してもらうよう営業せなあかんし、

 汚れがついたら早めに持ってきてもらうよう、

 教育せえ。」

 

「”しみ”がしみ抜きでどうなったかは伝えんでええ。

 ”しみ”が残ってるって正直に言うたら

 お客さん、 ”しみ”を探したくなるやろ。

 ”しみ”は探したら絶対見つかるから

 余計な事言わんと

キレイに洗いましたよと伝えといたらええ。」

 

 

・・・衝撃受けた?(・ロ・)

 

今書いた例は実際に

筆者が見聞きした日常的な着物を扱う業者同志の世間話

でてきたやつ。

 

中でも耳を疑うような強烈な例を紹介しましてん。

 

何年前の会話かは明かされへんけど、

「着物業界のムリしいな」は連綿と続いてるんやろなーと予測。

 

※筆者は必要最低限の同業者以外、まじボツ交渉やから、

 現時点での最新情報は持ってませんねん。


少しずつやけど、変わりつつあってほしい着物業界

 

先にも書いた通り全てのお店でどうかはわかれへんけど、

筆者の知り合いの確率から言えば、

「筆者のような革新的手法を取り入れようとする者

が相対的に居り(おり)づらい業界でねー。

 

(自画自賛という意味でなく、「あいつアホちゃうか?」と疑われるような考え方です、筆者のお店の場合は。消費者の感覚でサービスを構築するとか、自分がお客さんやったらこうしてほしいやろな~っちゅうような目線でサービスを導入する業界標準の考え方からすると「考えられへんわボケ!」・・・みたいな?)

 

・・・光明はあると思っとんやけどね。

着物丸洗い業界でも二代目や三代目、

他にもノレン分けなんかで自分でお店を出店するような

人の中に。

 

洋服のクリーニング業界でも見られるような、ね。

 

「革新的手法を開発」したり、正絹着物には難しいとされている※

「黄ばみへの漂白作業」を行うお店もチラホラでてきてるんちゃうかなーって。

 

 ※”難しいとされている漂白”

一部の着物丸洗い技術の流派に存在する意味不明なキーワード。

 

他人の持ち物預かって洗って納品する仕事やのに

「漂白が”難しい技術である”」って流布してるのは

言い過ぎかもわからんけど(ごめんネ)老害日本的権威主義以外の

ナニモノでもないと、筆者は個人的に思ってまして。

 

技術革新には一定のリスクが生じるけど、

技術の革新がなかったら着物はいつまでたっても

「ある程度で使い捨てになるアイテム」になってまうやん?


お店選びの基準をみんなで変えていかなぁあかん

 

着物の将来、着物丸洗い専門店の将来を考える時、

お手入れ店に技術革新を起こそうとするオーナーが増える事、喜ばしいやん? お客さんよりの感覚って。

・・・と思わん?

 

現状の競争環境はというと、(全部のお店が、という意味ではないけど)

 

・当店の技術は他店とは次元の違う品質です。

・通常料金8千円を2千円でご提供!

・しみ抜き込みで3,500円で丸洗い! 

 

とかいうキャッチコピーをうって

ホームページとかGoogleYahoo!

キーワード広告とかで集客している数々のお店。

▼筆者の心の声を表現してみましょう。

******************************************************************

→「次元の違う品質です」

→→へ? で、根拠は?

 

→「8千円を2千円でご提供」

→→(#~ヘ~;) 利益どこで出すん?

→→→はは~ん。安く見せかけて「"しみ抜き"料金が必要です」で、

トータルで稼ぐんか・・・。見積り出してみんと合計いくらかわからんってヤツゥ? 

どんどん着物業界の評判が落ちていく・・・。

 

→「"しみ抜き"込み3,500円!」

→→まさか、えり洗い・そで洗い・すそ洗いを"しみ抜き"って表現してる?・・・まさか・・・まさか、ねぇ?

******************************************************************

 

ポイントは「言葉の装飾」でいかにも技術が高そうに見せ、

その上で料金を格安・激安に見せる工夫には余念がない・・・。

 

そこのオーナーとか工場長とか技術者呼んで

「実際、ホンマにキレイにしてあげてるん?」

って、一緒に飲みながら聞いてみたいと思っております。

ナンテコタエルカナ・・・

 

ホンマにキレイにしてるんやったら、利用したお客さんに

自分のブログとかFacebookとかで感想を書いてもらったらええやん。

その方が興味を持って好意的に受け取ってもらえると思うねんけどね。

 

潜在顧客もそうやけど、実際にお金払って利用している顧客が”良い”着物丸洗い店探し、路頭に迷ってる状況やねんでぇ・・・。

 

ですので~。

次のように変われば消費者のみなさんが幸せになれるかと。

 

キレイにする品質を競い合い

その中で価格競争が生まれ

良いお店の選択肢が増える

 

(そのためにはきちんとしたマーケティングの感覚と消費者心理、ほんで原価とか人件費計算して利益率をきちんと出さんとあかんのですが。

一子相伝みたいに伝承で技術とか考え方を伝えてるだけでこのあたりの感覚を持ってないトコ、むっちゃ多いような気がするから実現には時間がかかるとは思うけど。) 

 

でもこういう良いサイクルが回りだしたら

今よりずっと着物を着る機会が増える人、増えそうやん?

な気がする筆者はアタマオカシイのかなっ?

(^^;

 

信じられへんアナタ。具体的な例をあげましょう。

携帯電話業界の。

 

むかし

docomo1強---

万年存在感なし2位au---

あ、そんな会社あったなでおなじみのボーダフォン---

の時代がありまして。(現ソフトバンク

 

今も天下り会社docomoは殿様商売やってるけど、

ボーダフォンソフトバンクの孫さんに買収されて、

実は相対的に携帯の料金は下がりましたんやで。

スマホの人はあんまり実感ないかもやけど、ガラケーの人はすんごい共感してくれるはず。)

 

肝心の通信品質はって?

むっちゃ良うなってますがな!

 

技術革新と野心を持つ強力なライバルが出てくると、

そこにシェアをとられまいとして様々な改善が行われるの。

 

逆に言うと、技術革新しかいろいろ改善される要因はあれへんやん。

 

これ読んでる”迷える”着物被害者予備軍のみなさん、

よくご自身で考えてみてくだされ。

消費者の立場でサービスを展開するお店」

「そうでなく伝統を重んじた作業で安全性だけは高品質なサービスを展開するお店」。

後者が良い、とされる方は、筆者の記事は不快な思い以外ないような気が・・・(^^; す、スミマセン 

 

凹んだところで今回はこれにて終了です。

最後まで読んでくださり本当にありがとうございます。

m(_ _)m

 

あとがき 昔の人はよく一日一善と言いました。マジメ 気質の日本の皆さんの特性をよく表している言葉ですね。皆さんは一日一善していますか?

今日の善行がまだの方、このブログを読んでいただきありがとうございます。 筆者を喜ばせくれました!(^o^)/
人を喜ばせる事以上に善い行いがあるでしょうか? 

これで本日は一善達成です。また明日がんばりましょう。

 

※このブログのページの下部・上部・サイドに表示されているお店の広告は筆者の店とはまったく関係ありません。お店選びは充分に検討し、ご自身の判断でお決め下さい。


<前回記事

着物好きの皆さんのご意見は? はて?

次回記事>

タイトル未定・・・。年内に書けるのか?

※書く気は充分、時間はないと・・・